根本的な帰属の誤り (FAE)
Fundamental Attribution Error
基本的帰属エラー(FAE)は、1977年にリー・ロスが命名した概念であり、他者の行動を説明する際に観察者が気質的説明(性格・能力・人格)を過大評価し、状況的説明(文脈・制約・運)を過小評価するという系統的な傾向を指す。一方、同じ人物が自分自身の行動を評価する場合はその逆となる。行為者は自分の行動には状況的原因を挙げ、他者の同一の行動には安定した特性を帰属させる。ジョーンズとニスベット(1972)はこれを「行為者-観察者非対称性」と呼んだ。ペアの学生が異なる領域における自分の行動について語る研究では、行為者は状況的要因(課題が退屈だった、教員の説明がわかりにくかった)を挙げた一方、観察者は同じ行動を行為者の気質(怠慢さ、能力の低さ)に帰属させた。この効果は単純な自己奉仕バイアスではなく、結果が中立な場合でも生じる。これは知覚的状況が本質的に異なるためであり、行為者は状況を見ているのに対し、観察者は行為者を見ているのである。
このメカニズムは三つの収束するプロセスを通じて機能する。第一は知覚的顕現性である。観察者の視点からは、人物がシーンの中で最も視覚的に際立つ要素であり、状況的圧力(締め切り、不明確な指示、構造的制約)は見えないか背景に退いている。ハイダー(1958)はこれを「素朴心理学」と呼び、行動が視野を占有すると指摘した。第二は対応推論(ジョーンズとデイヴィス、1965)であり、観察者は一つの行動が安定した特性を確実に反映していると推論し、状況的決定論の基準率を無視する。第三に、認知的負荷がエラーを増幅させる。ギルバートとマローン(1995)は、帰属的修正(二段階帰属モデルの第二段階)が自動的な気質的アンカーからの意識的な調整を必要とし、認知的負荷や時間的プレッシャー下ではこの修正が阻害されることを示した。現実社会への影響としては、業績評価におけるバイアス(業績低下の状況的要因が過小評価される)、処罰的な法的判断(陪審員が犯罪行動を環境ではなく性格に帰属させる)、そして組織の失敗を人員の問題としてではなくシステムの問題として診断し損ねることなどが挙げられる。
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